職業柄、私は生活保護受給者の方々と接して話をする機会が多い。生活保護を受給する事になった経緯としては色々な方パターンがある。
バブルの時に大きく儲けて、さらに儲けようとして事業を失敗したり、土地を転がして儲けていたが、バブルの影響で借金が雪だるま式に増えてしまった方。
また、大きな病気をして就労が出来なくなり仕方無く生活保護を申請した方など様々である。
もくじ
生活保護受給者数
厚生労働省の調査によると令和元年11月現在生活保護受給者数は全国で2,071,747人生活保護の世帯数は1,636,952世帯となっている。
この人数が多いと思うのか?少ないと思うのか?は考え方で違うと思うが、日本人の約50人に1人は生活保護受給者になる計算である。学校で例えると2クラスに1人は生活保護受給者がいると考えると解り易い。
生活保護を受給した事によるメリット
私の周りにいる生活保護受給者さんから聞いた話によると生活保護を受給した事により生活が安定したと言う声が多い。
当然と言えば当然の声なのだが、居住費の心配が無くなった事や年金以外にも定期的な収入が入る事により、今まで切り詰めていた食料品購入を切り詰めなくても良くなった声が多かった。
また医療費や介護への負担軽減も支出を考えなくも受診や介護を受ける事ができるようになった為、安心して生活が出来るとの声があった。
医療費
お金が無ければ当然病院に行く事もできない。ましては食費を削って生活をしている方々は医療費なんてできれば掛けたく無いのが事実である。
その為、多少調子が悪くても受診などはしないで生活を送っている方も少なく無い。そして、受診しない事が原因で病状が悪化をし取返しの付かない状態になる方も居る。
しかし生活保護を受給する事により、医療費が無料になったらどうだろう?お金を払わなくても良いのであれば、受診して薬をもらおうと思うのは至極当然の考えだと思う。
このお金の事を考えないで病院に行けると言う事は、とても大きなメリットであると生活保護受給者の方々が口を揃えて言っている。「入院してもお金が掛らないなら良いよ」など言う方も居る位だ。
生活保護を受給した事によるデメリット
生活保護を受給している方の多くがデメリットの面で口を揃えて言う事が、他人の目が一番気になると言う事。「他者から生活保護者だから」と思われているのではないか?や「働けよ」と思われているのでは無いか?と言う声が多い。
本人たちは働きたく無いから生活保護を受けているのでは無く、働けないから生活保護を受給していると言っている。
また生活保護を受給すると担当のケースワーカーが付き、毎月訪問やら面談などがあるので煩わしいと言う方も居るが、これは国民の税金を貰っている以上、当然だと思う。
また生活保護を受給している方で自己破産をした方などは、クレジットカードを作る事が出来ない期間があり、現代の日本では生活がしにくいと言う方もいる。
クレジットカード=信用と言う図式が成り立ち、信用が無いと格安携帯などの利用が出来ない事もあると話す。
まとめ
生活保護受給者は生活は安定をするが、世間からの負い目などもあり辛い事も多い。しかし、生きて行く為には制度の利用も必要であり、利用する事で安心した生活が送れる。
生活保護受給者の中には、制度を逆手に上手く生活をしており、私なんかよりもよっぽど良い洋服や携帯・パソコンを持っている方もいる。行政の判断で生活保護を受給しているのだが、時折羨ましくなる事もある。
その為、定年したら生活保護を受けて安心した生活を送る事も良いかな?と思う事さえある。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
今回の記事は、私個人的な意見と生活保護受給者さんの一部からの声です。